「なぜ、うちの職員は指示待ちばかりなんだろう……」 「自分ばかりが難易度の高い労務相談やトラブル対応に走り回っていて、職員との温度差に悩んでいる」
多くの社会保険労務士事務所の所長先生から、このようなご相談を本当によくいただきます。 日々の労働・社会保険手続きや給与計算の進捗を気にかけ、顧問先からの急な労務トラブルの問い合わせに追われながら、職員の管理まで一人で抱え込むのは、本当に大変なことです。
職員が「言われたことしかやらない」のには、明確な理由があります。やる気がないのではなく、「何を頑張れば所長先生に正当に評価され、実務の正確性や顧問先への貢献が給与アップにつながるのか、基準が見えないから」です。
今回は、所長先生の悩みを解決し、職員が自ら考えて動く組織に変わるためのポイントを解説します。

1.なぜ所長先生ばかりが忙しくなってしまうのか?
多くの社労士事務所では、所長先生の「顧問先の変化に先回りして気づいてほしい」「これくらい言わなくても法改正の情報を意識して提案動線を作ってほしい」という思いと、職員の「何をどこまでやれば正解なのかわからない」という不安の間にギャップが生まれています。
評価の基準が曖昧だと、職員は次のように考えてしまいます。
- 「良かれと思ってやったアドバイスが、法律上の解釈ミスを招いたり所長先生の意図と違ったりしたら怒られる」という不安
- 「指示された手続きの入力や給与計算の処理だけを正確にこなすのが一番安全だ」という消極的な姿勢
結果として、すべての最終判断や細かな進捗管理が所長先生に集中し、先生が高度な人事コンサルティング案件への対応や、新規の顧問先開拓などの事務所経営に集中できない原因になってしまいます。
2.職員が「自発的に動く」ための3つのステップ
職員が自分で考えて動き、モチベーションを高く保つためには、「評価の見える化」が必要です。具体的には、以下の3つのステップで進めます。
- 「求める行動」を具体的に言葉にする 「もっと顧問先に寄り添って」ではなく、「手続きの依頼を受けたら○日以内に申請を完了する」「法改正の情報をまとめた案内を、担当の顧問先に必ず一報入れて共有する」など、誰が見ても実践できる具体的な行動のルールを作ります。
- 職種ごとに「求めるレベル」を分ける 社労士・有資格者、労務担当(主担当)、アシスタント(手続き・入力補助)、パート職員など、それぞれの職種や経験年数に合わせて、「何をクリアすればステップアップ(昇給・昇格)できるのか」の基準を示します。
- 評価を「仕組み化」する 評価シートを使って定期的に振り返る仕組みを作ります。これにより、職員は「これを頑張れば正当に認められる」と安心して、実務スキルの磨き込みや顧問先への貢献に打ち込めるようになります。
3.分かっていても「作る時間がない」という現実
「評価制度が大事なのは分かっている。でも、日々の業務や年度更新、算定基礎、年末調整の対応だけで手一杯で、評価シートを作る時間なんて絶対にない!」
それが、所長先生の本音ではないでしょうか。 ゼロから社労士事務所専用の評価制度を作るには、膨大な時間と労力がかかります。また、一般的なコンサルタントに頼むと、何百万円もの費用がかかる上に、打ち合わせで何十時間も拘束されてしまいます。
4.運用の失敗を防ぐ。社労士事務所の現状に合わせた評価制度を無理なく構築する方法
「日々の業務を止めず、コストを抑えて、自社に合う評価制度を導入したい」
そんな中小社労士事務所の悩みに応えるために開発されたのが、人事のプロが伴走する評価制度構築・運用支援システム「JINJIPACK(人事パック)」です。
- 人事コンサルタントがオンラインでマンツーマンサポート: 単にシステムを提供するだけでなく、専門家が貴所の現状をヒアリングしながら二人三脚で導入を進めます。
- 職種別の「標準シート」をベースに簡単作成: 労務担当や手続き補助、事務スタッフなど、社労士業界の職種や階層に応じた標準的な評価シートがあらかじめ用意されているため、ゼロから考える必要がありません。
- 所長先生の確認は数回のみ、最短2ヶ月で内製化: 所長先生に行っていただくのは、ヒアリングシートの記入や要所での最終確認。高額なコンサル費用をかけることなく、自社でしっかり運用できる制度が最短2ヶ月で完成します。
所長先生が一人で抱え込む経営から脱却し、職員が生き生きと動く事務所へ。
詳しい導入の流れや、専門家によるサポート内容は、ぜひ下記の公式ページからご確認ください。



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